過払い金の返還請求手続きは、出来れば弁護士や司法書士などの専門家に依頼することが必要です。返還請求の手続きは自分自身で行うことも可能です。自分で行えば費用もそれほどかかりませんので、メリットが大きいように思えます。しかし専門知識を持たない個人が手続きを行うことは、かなり大変な作業となります。
手続きの流れとしては、貸金業者から取引履歴を取り寄せて金利の引き直し計算を行い、請求書を提出すると言ったシンプルな作業になるのですが、個人相手だと貸金業者側も真摯に対応してもらえないケースが多々あります。まず貸金業者に取引履歴の開示請求を行ったとしても、すぐに開示してもらえるとは限りません。特に個人相手だと何かと理由を付けて、開示を拒む可能性があります。また金利の引き直し計算を行って過払い金の返還請求書を送付したとしても、貸金業者は満額には程遠い返還額を提示してきます。
概ね満額に対して5割程度が、相場となっています。ここから個人で貸金業者に対して交渉を行うことは、難易度が高いです。弁護士や司法書士に依頼すれば、成功報酬を支払う必要がありますが、全ての手続きを一任することが可能です。取り戻せる過払い金に関しても、任意交渉で8割程度を取り戻すことが可能です。
弁護士などに支払う報酬は取り戻せた金額の2割程度が一般的な相場となっていますが、取り戻せる金額が増えますので費用的な負担はそれほど大きくはありません。また一切の手間がかかりませんので、個人で手続きを行うよりもメリットが大きいと言えます。