ここ数年で「過払い金の相談は法律事務所へ」とのテレビCMでよく見かけるようになりました。過払い金の返還請求は個人で行うことも可能ですが、一般的には法律家へ依頼して請求してもらうことが多くなっています。というのも、過払い金の請求を行うためには、いくらの過払いが発生しているのかの計算、請求書の作成と郵送、返還において債権者との交渉、返還に応じない場合の訴訟までが必要です。つまり、知識、時間、交渉力がないと難しいため、素人には難しいのが現状でしょう。
法律家には弁護士または司法書士がいます。司法書士の方が弁護士に比べて費用が安いという特徴がありますが、受け持てる法律問題に制限があり、簡易裁判所における請求額140万円までの民事代理業務に携わることが可能です。よって、返還請求額が140万円を超える場合は弁護士に依頼した方がいいでしょう。最近は返還請求を依頼することを条件に、着手金や引き直し計算の手数料を無料としている法律事務所が多くなっています。
基本報酬は平均して1債権者あたり3万円前後、成功報酬は平均して返還された額の20%の費用となっているため、返還された金額から問題なく支払える額になります。比較的簡単な法律問題ではありますが、できるだけ過払い金の返還請求に実績をもっている法律家を探して依頼するのが安心です。金融庁の相談機関を利用すれば法律家を紹介してもらうこともできるので、迷っている方は相談から始めてみてください。